idea factory from newspaper 2003 8 14

ROE(return on equity)
 企業が、株主資本を使って、どれだけの利益を稼いだかを示す、
株主資本利益率(ROE)が高まっているという。
報道によると、2004年3月期の主要企業の連結ROEは、7.6%となり、
バブル経済崩壊後の最高水準になる見通しとのことです。
 主要企業の今期のROEは、
バブル経済で、企業業績が潤った1991年3月期の7.9%以来の高水準になる。
 ROEは、万能ではないことに注意すべきであるが、
しかし、今までの株式市場では、ROEが軽視されてきた経緯がありました。

生産性の向上(improved productivity)
 今後、IT化の推進や、ロボットが高度に進化していくので、
生産性は、大きく向上していくと考えられます。
仕事は、コンピューターやロボットが行なうようになります。
21世紀は、ロボットの時代となります。
こうなると、人間の仕事がなくなります。
 ここで、経営者は、どうするか。
最初に考えるのが、社員の数を減らすこと。
新規採用の社員を抑制する。
 しかし、これは、企業の成長を抑制してしまう。
なぜなら、新規採用の社員を抑制した結果、
職場は、高齢化した社員ばかりになるので、
職場の活気がなくなる。
 では、高齢化した社員をクビにするか。
しかし、これでは、社会が不安定になる。
 次善の策として、労働時間の短縮が考えられる。
週休2日制を、週休3日制や週休4日制にする。
これで、雇用を維持する。
そして、給料は減らす。
そして、社員に副業を認める。
 21世紀は、ロボットの時代となりますが、
サービスは、ロボットでは、できない。
21世紀は、サービス産業の世紀にもなります。

Formula One
 今はどうなっているか知りませんが、
昔のF1レースでは、よくルールの改正がありました。
 このルールの改正が、議論の対象になりました。
これは、ヨーロッパ製のF1マシンには有利で、
日本製のF1マシンには不利ではないかという指摘です。
ルールが、日本に不利になるように改正されていないかという指摘です。
しかし、その都度、その障害を克服してきました。
 さて、オートバイの世界グランプリレースは、どうか。
これは、このような改正は、あり得ないでしょう。
なぜなら、オートバイの世界グランプリレースに出場している、
オートバイは、ほとんどが日本製だからです。
 一時期は、世界グランプリレースにおいて、
ホンダ、ヤマハ、スズキが、チャンピオンの座を、
毎年、争っていました。
最盛期は、カワサキも参戦し、
オートバイの世界グランプリレースは、
日本製のバイクしかなかった時期もありました。
 あの当時は、環境保護がきびしくなかったので、
各メーカーは、出力が稼げる2サイクルマシンで、参戦していました。
なぜか、ホンダは、時々、出力の劣る4サイクルマシンで、
あえて、参戦していました。
 日本選手では、片山選手が有名ですが、
アメリカ選手では、ケニー・ロバーツ、
ヨーロッパ選手では、バリー・シーン、
こういう選手が、記憶に残っています。

地方道路の経済効果(economic effect of road)
 地方道路整備の経済効果は、
60年代の10分の1に下がったとのことです。
この問題は、今さら、言われなくても、とっくの昔から、わかっていたことです。
わかっていなかったのは、経済を知らない政治家と官僚だけです。
 しかし、都市部においては、渋滞解消工事は必要です。
これが、大きな問題となっています。
経済的にも問題で、環境的にも問題です。
さらに、渋滞を避けるため、生活道路にも、車が進出し、
交通事故の増加の原因にもなっています。
渋滞は、交通安全上の問題にもなっています。
こういう問題は、長年に渡って放置されてきました。
 こういう問題を含めて、なぜか、都市再生というテーマは、
政治家が嫌いなテーマに見えますね。

ロシアの行政改革(Rossiya administrative reform)
 共産主義国では、およそ考えられないテーマですね。
共産主義の総本山であったロシアの地で、
行政改革の推進とは、時代が変りましたね。
 しかし、ロマノフ王朝でも、ゆっくりですが、
行政改革に取り組んだ皇帝もいました。
さらに、うまく行かなかったのですが、
資本主義導入や地方自治改革に取り組んだ皇帝もいました。
改革というテーマに取り組んだ皇帝が、意外に多いのです。
 現在は、ロマノフ王朝時代の昔に戻ったとも言えます。
そうすると、70年以上に渡った共産主義革命は、何だったのでしょうか。
 スターリン体制下では、数百万人も、粛清によって、国民が殺されました。
大粛清と呼ばれる事件です。
これは、1956年の共産党大会において、
フルシチョフ第一書記が、この問題を指摘し、
全世界を驚愕させました。
学者によっては、数千万人の国民が犠牲になったと指摘する学者もいます。
暗黒の70年だった。